松風園で学ぶ、春の室礼
2014年 02月 03日
一昨日の「室礼講座」でも春の室礼ということで、
節分から雛祭まで学んできました。
2月に入ったばかりなので「冬」のような感覚ですが、
明日2月4日は立春なので、旧暦ではもう春なんですね~~
平尾の松風園で学ぶ「季節の室礼(しつらい)とおもてなし」、
去年の2月、初めて「雛祭りの室礼」を学んでから、今回で5回目。
室礼のお勉強と同じくらい楽しみなのが、ここ松風園に来ること。
浄水通りから少し入っただけで、こんな素晴らしい場所があったとは・・・
春のつつじ、緑いっぱいの初夏、秋の紅葉・・・と、
ここには、しっかり季節があるのですよー
講師は、「室礼三千」の宮田由美子先生です。
先生のお話が面白くて、「室礼(しつらい)」の難しいイメージがすっかりなくなりました。
季節の変わり目や行事の時に、部屋を花や道具で設らい(しつらい)=整え、飾り、
心をこめて楽しむことなんですね。
今回は、節分を中心に「春の室礼」
節分の室礼
「季節の分かれめ」と言う意味もある「節分」
今は、2月3日だけが年中行事のようになってますが、
元々、旧暦の季節が始まる日(立春、立夏、立秋、立冬)の前日のこと。
その中でも、旧暦で1年の始まりとされる立春の前日(今の節分)のみ、
年中行事になったそう・・・
豆まきにも由来があり、季節の分かれめには体調を崩しがちなので、
魔物(まもの)の目(め)をつぶして、邪気をはらうことから・・・
私達も、節分の魔除けに使われてる鰯やひいらぎなど使って「節分の室礼」を作りました。
持ち帰った大豆は、煮豆にして頂きます~
神事終了後の宴会から始まった「直会(なおらい)」として、軽いお食事が出ます。
この日の直会は、ちらし寿司、菜の花の和え物など、春らしいメニュー。
最後に、お抹茶とお菓子を頂いて、終わりです。
後ろ床には、4月の「花まつり」の室礼
花の横にあるカードのようなものは、仏様を供養するためにまく散華(さんげ)。
元々は生花をまかれるのだけど、いつからか蓮の形をかたどった色紙に・・・
この「散華(さんげ)」、東大寺など寺院の売店で販売されていて、
それぞれが凄く綺麗なものなので、集めている方も多いそう・・・
帰りに、茶室「松風庵」など、建物の中をじっくり見学。
ここは、「松風庵」に繋がる広間です。
お雛様が飾られてました。
「室礼」は、ただ知ってるだけで、気持ちが豊かになるような気がしますね。
日々何となく耳にしてる言葉や、何となく通り過ぎてる行事の意味がわかって面白いの。
デパートや様々なお店のディスプレイを見ても、
以前は「きれいね~」だったのに、それに「季節の室礼」を見つけてハッとしたり・・・
日常生活で楽しめることも多く、丁寧な暮らしができそうです。
松風園
福岡市中央区平尾3-28
http://www.shofuen.net/