京都 村上開新堂の好事福盧(こうずぶくろ)
2017年 03月 24日
今回も寺町のお店へ行ってきました。
買ってきたのは、「好事福盧(こうずぶくろ)」
池波正太郎の「むかしの味」で知って以来、
ずーっと気になってたみかんゼリーです。
村上開新堂というと、
「紹介がないと買えないでしょ??」と言われる、
敷居が高いお店のイメージ。
それが、京都のほうは紹介がなくても買えるんですね。
しかし、ふらっと行ってスムーズに買えるものが少なくて、
予約しないと買えないものが多いかも…
一保堂本店など、古い店が並ぶ寺町通りにあります。
外から見ると暗くて「閉まってるのかな」と思うでしょう。
これでも開いてるんですよ。
そっと入ると、辺りがよく見えないほど薄暗くて、
あちこちにクッキーの缶や包まれた箱が沢山‼︎
全て予約のお菓子。
予約して受け取りに来る方が多いんでしょうね。
私の目的は、「好事福盧(こうずぶくろ)」
11月〜3月まで作られてるみかんゼリーです。
「3月中旬だとあるかどうか⁇」ということだったけど、
1つだけありました!!
パラフィン紙に包まれて、ずっしり。
随分前に読んだ池波正太郎の食のエッセイ「むかしの味」に、
村上開新堂が登場するんですが、
そのなかで印象的だったのが、
この好事福盧(こうずぶくろ)について…
ホテルの窓の外で冷やして食べたというみかんゼリー。
「みかんゼリー」だけじゃ全く気にならないのに、
池波正太郎の言葉と好事福盧という名前が印象的で、
いつか食べてみたいと思うように…
紀州のみかんをくりぬいた中に、みかんゼリー。
プルプルというより、想像以上にしっかりして、ねっとり…
これは美味しい〜
みかんがそのままゼリーになったような味と食感。
みずみずしいのにモチモチしてる…
みかんゼリーといえば、
六花亭のみかんプリンにのってるゼリーが美味しくて、
私は隠れた名品と呼んでるんですが(笑)、
それとも違う。
ゼリーというより、冷たいお菓子と言いたいな。
今回買えたのは、ゼリーと焼き菓子少し。
ロシアケーキとガレットブルトンヌ、
ダックワーズも美味しかったです。
そして「村上開新堂」といえば、このクッキーの詰め合わせ。
一昨年、お友達が予約して取り寄せてくれました。
何でもない時に「取り寄せてみたの~」とプレゼントしてもらい、
感激した思い出が〜〜
明治40年(1907年)に、現在の場所で創業された村上開新堂。
京都で最も古い洋菓子屋さんです。
じゃあ「東京の村上開新堂」との関係は??
京都のお店のHPによると、
東京のお店の創業者の甥が、京都村上開新堂の創業者なんですが、
それだけじゃなく、深い話が色々ありそうですね〜
クラシックなお店と同じようにレトロな包装紙。
これを開くと、熨斗紙が巻かれ水引がかけられてます。
丁寧に作られてる様子が浮かびますね。
今は、どこにでも美味しいお菓子があり、
普通に食べられる時代だけど、
このお店が生まれた時代はそうじゃなかったでしょう。
その頃からの長い歴史があり、
それにまつわる沢山の人の物語があるお菓子は、いろんなことを妄想してトキメキますね。