最近、何を見ても元号の話題ですね~
それを見ながら、
平成元年から病気との付き合いが始まったことを考えてました。
10年から15年後には、ほぼ見えなくなってるの??と。
絶望しながらも、
「まさか~こんなに見えてるのに」という気楽さもあり、
凄く混乱してたことを思い出します。
言われたとおり、10年過ぎた頃に右眼を失明しましたが、
左眼は、まだ大丈夫。
半分以上欠けているので大丈夫~じゃないんだけど、
31年後の今、見えてることを改めて実感!!
「明日も見えてたらいいな」で、30年きたので、
これからも、1日ずつね。
連休に入って、うちでいくつか映画を見ました。
その中でも印象的で繰り返して見たのが、
北海道、旭川や東川が舞台の
「羊と鋼(はがね)の森」
これは、本屋大賞を受賞した、宮下奈都の原作本です。
ピアノの調律師を目指す青年の、成長の物語。
「鋼(はがね)」は、ピアノの弦の素材で、
「羊」は、弦を叩くハンマーについてるフェルトの素材(羊毛)、
そして、「森」は、ピアノの材質である木材のこと。
このタイトル、
弦をハンマーで叩いて発音するピアノのことなんですね。
大好きな北海道の風景も魅力だけど、
ピアノの調律師の物語らしく、
ラヴェルやショパンなどピアノの音が素晴らしいんです。
原作も「本から音が聴こえてくる」という感想があったけど、
本当にそう。
表現力豊かな文章で、
読むだけで音を想像してしまうような・・・
この本でピアノの魅力にはまった方、多いんじゃないかな??
映画を見て、もう1度本を読み直してるところです。
この世界観、映像も美しくて、
北海道好きにはたまらないものでした(笑)
最後に流れるのが、辻井伸行さんのピアノ。
全体的に暗めで、私には見えにくいものだったけど、
ゆったりした気持ちになりました。